長いあいだ苦手だった箇所と、どう折り合いをつけたかを書きました。
私はここで立ち止まりました。先に進めないまま、しばらく同じ数行を読み続けました。その時間そのものに意味があったのだと、今は思っています。
8ον επεμψα προς υμας εις αυτο τουτο ινα γνω τα περι υμων και παρακαλεση τας καρδιας υμων
コロサイ人への手紙 4:8(公認本文(ギリシャ語))
研究書を数冊当たってみましたが、決定的な説明には出会いませんでした。むしろ、決定的な説明がないことのほうが、この箇所らしいのかもしれません。
生活の話をします。私がこの箇所を思い出すのは、たいてい台所か、通勤電車のなかです。教会の椅子の上ではありません。それは偶然ではない気がしています。
この箇所を初めて読んだとき、正直なところ意味が分かりませんでした。分からないまま何年も抱えていて、あるときふと別の角度から光が当たったように感じたのを覚えています。今から書くのは、その角度についてです。
ここで一度、歴史のなかに置いてみます。この文章が書かれた時代、読者は何に困っていたのか。それを想像するだけで、言葉の温度が変わってきます。
1その日には、罪と汚れとを清める一つの泉が、ダビデの家とエルサレムの住民とのために開かれる。
2万軍の主は言われる、その日には、わたしは地から偶像の名を取り除き、重ねて人に覚えられることのないようにする。わたしはまた預言者および汚れの霊を、地から去らせる。
ゼカリヤ書 13:1-2(口語訳(日本語))
この一語をどう訳すかで、段落全体の意味が変わります。翻訳者はどこかで決断しなければならず、その決断はもう解釈です。読む側はそれを知っておいた方がいい。
訳を並べてみると、同じ節でも受ける印象がずいぶん違います。日本語訳は柔らかく、英訳は硬い。原語はそのどちらでもない硬さを持っています。この差そのものが、読みの手がかりになります。(ベルと竜 1:31-34)
研究書を数冊当たってみましたが、決定的な説明には出会いませんでした。むしろ、決定的な説明がないことのほうが、この箇所らしいのかもしれません。
3The Savior said, “You've received mercy. […] they [haven't] understood. Don't you want to be filled? Your hearts are drunk. Don't you, then, want to be sober? Then be ashamed! From now on, awake or asleep, remember that you've seen the Son of Humanity, and have talked to him in person, and have heard him in person. Woe to those who've seen the Son of Humanity! Blessed are those who haven't seen that man, mingled with him, spoken to him, or heard a thing he's said. Yours is life! Know, then, that he healed you when you were sick, so that you might reign. Woe to those who've found relief from their sickness, because they'll relapse into sickness. Blessed are those who haven't been sick and have found relief before getting sick. Yours is the kingdom of God! So I tell you, be full and leave no space within you empty, because the one who is coming will be able to mock you.” Then Peter replied, “Three times you've told us
ヤコブの秘密の書 4:3(Mattison 訳(英語))
まず前提を確認しておきます。ここで扱うのは、教義としての正しさではありません。一人の読者としてどう読めるか、という話です。だから結論は開いたままにしておきます。
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