通読の途中で立ち止まった箇所について、立ち止まったまま書きました。
訳を並べてみると、同じ節でも受ける印象がずいぶん違います。日本語訳は柔らかく、英訳は硬い。原語はそのどちらでもない硬さを持っています。この差そのものが、読みの手がかりになります。(マカバイ記二 11:35)
10そして、自分たちをこの土地から追い出さないようにと、しきりに願いつづけた。
マルコによる福音書 5:10(口語訳(日本語))
文脈を無視して一節だけを引くと、まったく逆の意味になることがあります。実際、この節は都合よく引用されることが多い箇所です。だからこそ、前後を含めて読み直す価値があります。
まず前提を確認しておきます。ここで扱うのは、教義としての正しさではありません。一人の読者としてどう読めるか、という話です。だから結論は開いたままにしておきます。
結論を書きます。と言っても、答えではありません。私はこの箇所を、命令ではなく約束として読むことにしました。理由は、そう読んだほうが自分が生きやすいからです。それが正しい理由になるかどうかは分かりません。
1Jesus said, "Whoever knows everything, but is personally lacking, lacks everything."
トマスの福音書 67:1(Mattison 訳(英語))
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